広く? 深く? どちらも、大事な“出会いのカタチ”。

ライフスキル

友達はたくさんいた方が良いのかな?

〜広さと深さ、そのバランスの話〜

こんにちは。ライフスキル・ナビゲーターの新井幸平です。

今回は、「友達ってたくさんいた方がいいの?」という、ちょっと素朴だけど奥深いテーマについて書いてみようと思います。


「友達はたくさん作りなさい」って、よく言われた

子どもの頃、こんな言葉を聞いたことありませんか?

「友達はたくさん作りなさい」
「いろんな人と仲良くしなさい」

僕も、親や先生からよく言われてました。
たしかに学校や家庭には、どこか“友達は多い方がいい”という空気があったように思います。

でも、大人になってからは逆の意見もよく聞くようになりました。

「友達は2〜3人いれば十分」
「広く浅くより、深くつながる方が大事」

僕自身も、「たしかにそれも一理あるなあ」と思うことが増えました。


子どもにどう伝えよう?自分なりの答え

そして、親になった今。
「このテーマ、子どもたちにどう伝えたらいいんだろう?」と改めて考えました。

その中で僕なりに出したひとつの結論があります。

「友達は、たくさんいた方がいい時期と、少なくていい時期がある」


若い時期は、“広さ”が大事かもしれない

思い返せば、幼稚園、小学校、中学、高校、大学…
このあたりまでは、自然と友達の数って増えていきます。

クラス替えや部活、イベントなど、出会いのきっかけが多いんですよね。
友達が多いことで、世界が広がったり、新しい価値観に触れられることもたくさんあります。


大人になったら、“深さ”が効いてくる

でも、社会に出ると一気に変わります。
時間も限られてくるし、人付き合いのスタイルも変わってくる。

気づけば、自分にとって本当に大切な人だけが自然と残っていく。
そうやって人間関係は“厳選されていく”のかもしれません。

だから、「大人になったら友達が減ったな」と感じるのは、実はとても自然なこと。


出会いは“カード”、あとから効いてくる

ただ、若い頃にたくさんの人と出会っておくことって、
あとから意外な形で効いてくるんですよね。

たとえば、40代になって仕事の打ち合わせに行ったら、相手が中学の同級生だった。
そんな偶然があると、話はぐっとスムーズになります。

僕は、若い頃の出会いってトランプのカードみたいなものだと思っています。

10代のうちにたくさん配られて、
大人になってから「お、これ今使えるな」っていう瞬間がくる。

全部使うわけじゃないけれど、持っている枚数が多いほど選択肢は広がります。


大人にとっての「友達」とは

大人になってから大切なのは、“数”じゃなくて“質”。

気を使わなくていい人。
自分を飾らずいられる人。
会う頻度は少なくても、ゆるやかに、でも深くつながっていける人。

そんな関係があれば、それだけで十分なんじゃないかなと思います。


子どものころはわからなかったけど…

「友達はたくさんいた方がいい」
子どものころは、なんとなくしか意味がわかりませんでした。

でも今なら少しだけ、その言葉の裏にある“深さ”が見えてきた気がします。


友達の数が多いことが正解でも、少ないことが正解でもない。
大切なのは、その時期の自分にとって“必要なつながり”を持っていられるかどうか。

そんなふうに、僕は思っています。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
あなたの「友達との距離感」にも、ちょっとだけ優しい目を向けられるきっかけになったら嬉しいです。

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