失敗から得られること
〜失敗って、未来への“データ収集”だった〜
こんにちは。ライフスキル・ナビゲーターの新井幸平です。
今回は、「失敗って本当はどんな意味を持っているのか?」ということを、僕自身の体験から振り返りながら書いてみたいと思います。
子ども時代の“失敗”は、ただ怖かった
僕にとって「失敗」という言葉は、子どもの頃からずっと嫌なものでした。
たとえば、野球の試合でエラーして負けたとき。
監督から怒られ、チームメイトからも冷たい視線を浴びる。
あの空気が、本当に怖かったんです。
「失敗=怒られる」「失敗=嫌われる」
そうやって、知らないうちに思い込んでいました。
社会人になってからも、失敗の連続だった
そんな僕も、社会に出て働き始めた頃は、やっぱり失敗ばかりでした。
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メールの宛先を間違える
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資料の提出期限を勘違いする
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お客様の名前を言い間違える
もう本当に、数えきれないほどの失敗をしてきました。
でも今思えば、それらの失敗がすべて“経験のデータ”として蓄積されているんですよね。
失敗は「未来の自分」に渡すメモ帳
最近は、若手から相談されることも多くなってきました。
そんなとき、僕はこんなふうに伝えています。
「失敗は、未来の自分に渡す“経験のメモ帳”なんだよ」
たくさん失敗してきた人ほど、
「こういうときは気をつけよう」っていう“引き出し”を持っている。
その引き出しの多さが、
大きな仕事を任される理由にもなっていくんです。
失敗の“つながり”を子どもに見せること
今、自分が親になって思うのは、
「失敗しても怒らない」ことはもちろん大事だけど、
もっと大切なのは「自分の失敗談をちゃんと子供に話すこと。」だということです。
たとえば──
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「昔、大事な資料を上司に渡し忘れて怒られたけど、その経験があったから今は“先回り”できるようになった」とか。
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「昔、人前で話すのが苦手で失敗したけど、今はこうして音声で話すことが楽しめるようになった」とか。
そうやって、**「過去の失敗 → 今の力」**という“つながり”を見せてあげること。
それが、子どもたちが「失敗は無駄じゃないんだ」と感じるきっかけになるんじゃないかと思っています。
若いうちの失敗こそ、大きな財産
若いうちに、どれだけ失敗できるか。
言い換えれば、「どれだけ未来のための“データ”を集められるか」。
これって、あとからものすごく大きなリターンになって返ってくるものなんです。
だから僕は、“行動”を評価できる親でいたい。
結果がどうであれ、
「やってみたこと」「挑戦したこと」そのものに拍手を送りたい。
失敗を“終わり”にしない。
むしろ、“未来へのプレゼント”に変えていく。
そんな価値観を、これからも子どもたちに伝えていけたらと思っています。
ということで、あれやこれやと偉そうに言ってきましたが、
最後にひとつ。
失敗をたくさんして、データをたくさん収集したら何でもかんでもうまくいくのか?
と考えがちになりますが、
そうではなくて、『負けないように前に進むことはできる。』
くらいに思っておくと丁度よいのかと思いました。
今回は、「失敗から得られること」について、自分の経験とともに書いてみました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
どこかで共感してもらえたら嬉しいです。
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