公務員が奉仕以外でやるべきこと 〜時間と視野の使い方を見直す〜
こんにちは、ライフスキル・ナビゲーターの新井幸平です。
今日は「公務員が奉仕以外でやるべきこと」について、自戒も込めてお話しします。
たしかに公務員は副業が原則禁止されています。 その理由は、信頼性や公平性の確保、公務に専念する義務など、本当に大切なものばかりです。
でも、ここでひとつ気をつけておきたいのが── **「副業ができない」という制度が、知らないうちに組織や個人の“時間の使い方”に悪い影響を与えていないか?**ということです。
副業ができないからこそ、「本業に人生のすべてを捧げる」のが当たり前になりやすい。 組織も「どうせ他の仕事はしないんだし、時間はいくらでも使っていい」と思いがちです。
その結果、組織も個人も**「時間を奪うこと」に鈍感**になってしまう。
- 上司は「まだ大丈夫だろう」「休日も呼び出していいだろう」と気軽に頼みがち。
- 部下も「断りづらい」「自分もやってきたから」と、同じことを次の世代に繰り返してしまう。
こうして、“時間泥棒のサイクル”ができあがるんです。
ただ現実的には、副業を本格的にやろうとしても、 災害などが起きたときは公務員としてすぐ現場に駆けつけ、長期間本業に張り付かなければならないこともあります。 副業先との調整や責任も、現実的にはかなり難しい。
じゃあ奉仕以外で、公務員が本業以外にやっておくべきことは何か?
僕は、 **「外の世界にアンテナを立てておくこと」**だと思っています。
たとえば:
- 業界外の人と飲みに行き、交流を深める
- ボランティアや地域活動に参加し、世の中の困りごとや近所の人の声に耳を傾ける
- 職場を離れて広い視野を持つ
こういう行動が、定年後の自分の生き方を変えていくと思います。
僕が取り組んでいるのは、パラスポーツ指導員の講習会に参加したり、
中学校の委員活動に参加したりしています。
パラスポーツ指導員にしても、中学校の役員にしても、
定年後の自分の役割を保つためのものです。
定年後でも障害者スポーツ支援をしていきたいし、
中学校に通う生徒さんの見守りや、お金に関する情報発信もしていきたい。
自分が生きている意味、役割を継続するためです。
精神衛生上の観点からも凄く良いです。
そして、家庭がある人なら**「お金の勉強」**をして、 子どもにも少しずつ金融リテラシーを伝えていく。 これは、次の世代への大事な“社会貢献”にもなります。
本業に全身全霊を注ぎつつ、 外の世界とつながり、新しい視点や知識を得る。
これが、これからの公務員にとって大切な **“奉仕以外でやるべきこと”**じゃないかなと感じています。
今日は自分自身への自戒も込めて、こんなお話でした。
(文:ライフスキル・ナビゲーター 新井幸平)
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