『10万円どう使う?』~卒アルが教えてくれた公務員の課題~

日々の気付き

“安定”の裏にある教育リスク 〜公務員とお金のリアル〜

こんにちは、ライフスキル・ナビゲーターの新井幸平です。

今日は「公務員の立場で、子どもにお金の教育ができているか?」という、ちょっと自戒も込めた話をしていきます。


まず、公務員って聞くと「安定していて安心」「給与もそこそこあって、定年後は年金がある」と思われがちですよね。 実際その通りで、メリットもたくさんあります。

たとえば:

  • 雇用が守られている
  • 若年退職者には退職金制度もある
  • 共済や財形など公務員ならではの制度も使える

でも一方で、意外と見落とされがちな「デメリット」もあります。 それは…

“お金に関する知識を放棄しやすい”こと。

なぜか? 理由はシンプルです。 「今、困ってない」から。

定期収入があるし、周囲も同じような経済状況。だから勉強しなくてもなんとかなってしまう。 実際、投資や副業に関する情報もなかなか入ってきません。
副業については、禁止ですしね。


でもここで僕が一番心配しているのは、 子どもたちの“金融教育”が家庭でなされていないこと。

この前、娘の小学校の卒業アルバムを見たんです。 「10万円あったら何に使いたい?」って質問に対して、 なんと91人中34人が“貯金”って答えていました。

いや、もちろん“貯金”が悪いわけじゃない。 でも、その裏には「お金をどう使うか」という教育の欠如が見え隠れしていると、僕は思いました。


しかも公務員家庭って、世帯率が高い。 つまり、子どもを育ててる世帯も多いってこと。 それだけ教育の“土台”になっているわけです。

親が学ばないと、子どもも学ばない。

これはもう確実です。

“お金の使い方”や“増やし方”“守り方”を、 きちんと家庭で話す文化がないまま、世代が進んでしまう。

これって結構な社会的リスクだと思いませんか?


だからこそ、 まずは親である僕たちが「金融の知識」を身につけて、 日常に落とし込んでいくことが大切。

決して投資に詳しくなれって話じゃなくて、 「なぜ貯金?」「どうしてお金が必要?」っていう、 お金を使うときの理由を一つ一つ考える事が大事。
家庭の中での会話から始めましょう。


僕だったら、10万円は全部使います。
その時の使い方に対して理由を考えること。
例えば・・
食洗機を買う。⇨ 食洗機が洗い物している間に、本を読んで知識をつける。”自分時間を増やす。”
おかしを買う。⇨ お菓子は食べたけど、お菓子もなくなり、お金も減った。そして、またお菓子が食べたくなった。”お金がなくなった。”
というように、分析していくことがとても大事です。

今日は「安定した公務員こそ、家庭の“金融教育”の担い手になってほしい」 という話を、自戒も込めてお届けしました。


このブログでは、暮らしや働き方に役立つ生きる力、ライフ・スキルを届けています。 なにか参考になれば嬉しいです。

(文:ライフスキル・ナビゲーター 新井幸平)

コメント