“話せる英語”より”計算できる商売感覚”

ライフスキル

今、子どもたちに本当に必要な「英語」と「算数」と“実践力”の話

こんにちは、ライフスキル・ナビゲーターの新井幸平です。

今日は、「英語」と「算数」、そしてそれ以上に大事な“実践力”についてお話ししたいと思います。


まずね、今の時代、英語はものすごく必要です。
観光、ビジネス、SNS、どこに行っても外国人と関わる場面って増えましたよね。
でも、学校で学んでいる英語って、正直、実践では使えないんですよ。

文法、単語、リスニング…
確かに大事だけど、テストの点を取ることばかりが目的になっていて、
「ありがとう」「どこから来たの?」っていう、
日常会話すら自信を持って言えないまま大人になっていく。


でも、これは英語に限った話じゃありません。
僕は「算数」も、英語と同じくらい実践型が必要だと思っています。

たとえば「利益率」「原価率」。
人が働く時にかかる「人件費」など・・
社会に出たら、こういう言葉がどんどん出てきます。
でも、学校でそんなこと、教わらない。

足し算、掛け算、引き算、わり算ができるだけじゃダメで、
「これって利益出てるの?」「人件費をどう考える?」って、
リアルな数字に向き合える力がないと、
結局、会社は新入社員に一から教える羽目になるんですよね。

そしてね、これはもう仕方ないとも思うんです。
だって、親の世代だって、そんな教育受けてきてないから。
学校で「算数の公式を暗記して、点を取って、良い高校へ行く」
っていう価値観がずっと続いてきたから、
もう“正解を覚えること”が染みついちゃってる。


でも、これからは違います。
企業は、もう気づいています。
「利益ってなに?」「原価ってなに?」って聞く子よりも、
実際に商売を経験した子、バイトでもいいからお金の流れを肌で感じた子を採りたいと思っている。
なぜなら、会社は教育する場所ではないし、そこに会社の時間・労力を使うことはしないからです。

つまり、学校教育だけじゃ追いつけないんですよ。
実践がなさすぎる。

今必要なのは、
“現場”で使える英語と、“稼ぐ”ための算数。
そしてそれを、今のうちに学んでおくこと。


じゃあ、その“実践”ってどうやればいいの?って話なんだけど、
僕がいいなと思ってるのは、
中学校や高校の文化祭にビジネスの要素を入れること。

たとえば、ただの出し物じゃなくて、
「銀行」役のチームをつくって、
他のチームはその銀行から“お金”を借りて仕入れをして、実際に販売する。

利益が出たら、そこから人件費を引いて「どれだけ残ったか?」を考える。

これってね、表でモノを売るだけじゃなくて、
仕入れ、値付け、宣伝、人の配置、借金の返済…
すべてがリアルな経済の流れを体験できるんです。

そして、裏方の存在の重要さや、働くってことの意味も見えてくる。
いわゆる「現場スタッフ」として動く経験と、
「マネジメントする側」としての視点が、両方得られるんですよね。


こういうことを、もっと早い段階から経験する。
それが、将来の“稼ぐ力”につながっていくと思います。

今必要なのは、“現場”で使える英語と、“稼ぐ”ための算数。
そしてそれを、テストじゃなくて実践で学ぶ場づくり。

学校教育にそれが加われば、きっと子どもたちの未来はもっと明るくなるはずです。
僕も何か協力できないか考えて行動していきます。

(文:ライフスキル・ナビゲーター 新井幸平)

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