頑張るは夢中に勝てない?──努力と夢中の“違い”を考えてみた
どうも、ライフスキル・ナビゲーターの新井幸平です。
今回は、「頑張る」と「夢中になる」の違いについて、僕なりの視点でお話ししたいと思います。
はじめに
「頑張れ」「もっと頑張ろう」
僕たちは子どもの頃から、何度もそう言われて育ってきました。
この言葉自体に、悪い意味はありません。
『頑張る』は、努力・忍耐・継続を育てる大事な言葉です。
でも、同じ目標に向かって進んでいたとき、
“頑張ってる人”が“夢中になっている人”に勝てないことがある。
① 夢中になってる人には、頑張ってる人は“結果で勝てない”
例えば、スポーツや勉強、音楽でも、
「好きでたまらない」人と、「頑張って取り組んでいる」人がいたとき、
パフォーマンスや伸び方に、明らかな差が出ることがあります。
夢中な人は、練習が辛くても苦に感じない。
ずっとやってても飽きないし、工夫や探究も自然にできる。
それは努力じゃなく、“好奇心のエネルギー”で動いているから。
一方で、頑張ってる人は、
「そろそろ休憩しよう」「あとちょっと我慢」みたいに、
意識的に“踏ん張っている”状態。
同じ時間を過ごしていても、夢中の人のほうが、たくさんの量をこなすので、
その結果、質も上回っている。
この差は、結果にもつながりやすいです。
② 夢中は、頑張るより“続く”
もうひとつ、頑張ると夢中の決定的な違いは、**“持続力”**にあります。
頑張るって、短期的に力を出す場面で使われることが多い。
- テスト前
- 部活の大会、学校行事のマラソン大会
- 受験期
どれも、“ゴールが見えている”から頑張れるんですよね。
逆に言えば、「ここまで頑張れば終わる」と思っている。
でも夢中は違う。
「終わり」がないから、ずっと続けてしまう。
子供がゲームに夢中になり、親が時間制限をセットしないとやめないアレですね。
時間を忘れて取り組めるから、結果的に深く、広く、成長が積み上がっていく。
将来が見えている人は、頑張らずに夢中になってる?
これは僕の実感ですが、
将来の自分をある程度イメージできている人ほど、未来を想像できているほど、
「頑張ってる」という感覚が薄い気がします。
なぜなら、
「今の行動や取り組んでいることが、自分の未来に直接つながっている」
という実感があるから。
それはもう、やらなきゃいけないことじゃなく、
**やりたくてやってる“夢中の状態”**なんです。
結論:「頑張るは尊い。でも、夢中には勝てない瞬間がある」
僕は、「頑張る」を否定したいわけじゃありません。
苦手なことに向き合ったり、努力を積み重ねることには、
たしかに価値があるし、成長につながる。
これからも『頑張れ』という言葉を使っていきます。
でも一方で、
「夢中になることが見つかると、自然と努力を超えていく」
そんな瞬間があることも、僕は信じています。
おわりに
子どもたちにかける言葉として、
「頑張れ」も大切。だけどそれだけじゃなくて、
「もっと夢中になっていいよ」
って伝えられる大人でありたい。
夢中は、努力を凌駕する。
そして夢中になれるものを見つけられるかどうかが、
人生の“勝ち負け”を分ける本当のポイントかもしれません。
このブログでは、暮らしや働き方に役立つ生きる力、ライフ・スキルを届けています。
なにか参考になれば嬉しいです。
(文:ライフスキル・ナビゲーター 新井幸平)
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