AIによる効率化の先に「本当に暇な時代が来るのか?」

日々の気付き

AIで“暇”になる時代は来るのか?

こんにちは、ライフスキル・ナビゲーターの新井幸平です。

今日は「AIで僕たちは本当に“暇”になるのか?」というテーマでお話ししていきたいと思います。


🔍 本題:AIで人間は本当に“暇”になる?

「将来、AIが仕事を代わりにやってくれて、僕たちは暇になる」──
そんなふうに考えている人もいるかもしれません。

でも、これって本当にそうなんでしょうか?

実は、1930年にイギリスの経済学者ケインズが
「将来、人々は週15時間しか働かなくなるだろう」と予測していました。

ところが…そんな時代、まだ来ていません。


🕰 歴史を振り返ると…

たとえば産業革命のころ。
機械が入って効率が良くなるどころか、むしろ労働時間は増加。
週6日、1日14時間労働が当たり前だった時代もありました。

その後、ITやネット、家電が普及しても、
1980年代以降の労働時間はそれほど変わっていないんです。

「家電で家事が楽になった」と思うかもしれませんが、
実はその分“手間”が増えたんです。

  • 洗濯機の機能が上がって → 洗濯回数が増える
  • 燃費の良い車が出て → 遠出が増える

つまり、
**「効率が上がると、使う量も増える」**という現象が起きているんです。


🤖 AI時代はどうなる?

たとえば、AIを使えば資料作成が一瞬で終わる。
会議をしながら、議事録や次回資料を同時に作ることもできる。

するとどうなるか?

  • 「毎日会議できるじゃん」
  • 「今週中に5本企画書出そう」

…結果、**“暇になるどころか、スピードと量が加速する”**未来が待っているかもしれません。


📌 結論:暇になるには、制度と文化の再設計が必要

だから、技術だけでは人は暇にならない。
本当に暇になるためには、
「制度」や「文化」そのものが変わる必要があるんです。

たとえば:

  • 週4日勤務
  • つながらない権利(勤務外連絡の禁止)
    プライベートな時間まで仕事に追われないという意味
  • ワークライフバランスを前提とした評価制度

AI時代に合わせた「働き方の再設計」が求められています。


もしかしたら、いつか本当に“暇な時代”が来るかもしれません。
でもそれは、技術じゃなくて、
人間の選択と制度の設計にかかっていると、僕は思います。


このブログでは、暮らしや働き方に役立つ生きる力、ライフ・スキルを届けています。
なにか参考になれば嬉しいです。

(文:ライフスキル・ナビゲーター 新井幸平)

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