手を動かす仕事、頭を使う仕事 〜農業体験から見えた“ハイブリッド”な働き方〜
こんにちは、ライフスキル・ナビゲーターの新井幸平です。
今回は、最近小学5年生の息子が参加した「農業体験」から感じたことをきっかけに、
「手を動かす仕事」と「頭を使う仕事」について考えてみたいと思います。
畑に種をまき、水をやり、育て、収穫する。
この一連の体験を通して、息子は毎日の天気が気になったり、作物の成長に一喜一憂したりしていました。
こうして実際に“手を動かす”ことで、命への責任や手間の大切さを、
頭ではなく「感覚」として身につけていったように感じます。
そのとき、ふと思ったんです。
手を動かす仕事と、頭を使う仕事って、はっきりと違うようでいて、どちらも人生にとって大切なんじゃないかと。
たとえば──
- 手を使う仕事:農業・建設・整備・料理など、体を動かして、目に見える価値を生み出す仕事
- 頭を使う仕事:企画・設計・教育・文章や物語づくりなど、考え、想像し、仕組みをつくる仕事
でも実際には、どちらか一方だけでは成り立たないんですよね。
料理だって、ただ手を動かすだけでなく、栄養バランスを考えたり、段取りを組み立てる“頭の仕事”も必要。
反対に、頭で考えるだけじゃ本は書けません。体験があって初めて、それを言葉にできる。
て考えると・・
「手を動かす仕事」と「頭を使う仕事」を一旦分けて考えて、手を動かすという行動から頭を動かすという行動に、どう繋がっていくのかを意識して確認することが大事。
- 「自分はどっちが得意かな?」
- 「どっちを選んでも、ちゃんと世の中の役に立てるんだ」
- 「もしかしたら、両方やってもいいのかも」
そうやって、
“自分の未来をデザインする力”を育てていく。
それが、今の勉強にも意味を持たせてくれるはずです。
僕は、両方できるハイブリッド型を目指しています。
でも、長く続けることを考えたら、
「知的な仕事」を軸にしながら、必要に応じて手も動かすスタイルが理想かなと思っています。
というのも、手仕事はケガをしたらできなくなるし、体力や労働時間にも制限があります。
一方、知的な仕事は、寝るまでずっと考え続けられる。でも「何も思いつかない…」となることもあって、そこで止まってしまうことも十分あるのだが・・。
だからこそ、
知的な仕事を続けていくには、体を使ったリアルな体験が欠かせない。
この循環が自然に生まれると、ハイブリッド型の生き方ができるんじゃないかと思いました。
どんな仕事にも、誰かの生活を支える役割がある。
その価値を、子どもたちに伝えていくのは、僕たち大人の役割だと思います。
このブログでは、暮らしや働き方に役立つ生きる力、ライフ・スキルを届けています。
なにか参考になれば嬉しいです。
(文:ライフスキル・ナビゲーター 新井幸平)
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